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2015-02-10 21:38    ルイヴィトンダミエジェロニモス
 朝倉は答えた。 「そいつは有り難い。乾盃だ」  社長はコーヒーのカップを挙げた。四つのカップが鳴った。 「株主総会のある前に、折りを見て婚約|披《ひ》|露《ろう》のパーティーでも開くことにしよう。まあ、それまでは、気が向いた時でもいいから絵理子の相手をしてやってくれ——」  社長は言った。コーヒーで|喉《のど》を湿すと、 「さてと、小佐井君と小泉君が君に仕事の話があるそうだ。私はしばらくのあいだ|唖《おし》になるから、三人で話しあってくれ」  と呟き、椅子を壁のほうに向けて瞼を閉じた。  椅子の背もたれの頭が当たる部分には|枕《まくら》がついている。 「乗っ取り屋の鈴本が、内容証明郵便で経理帳簿の閲覧を要求してきた」  小佐井が言った。 「奴の持株は全体の一割を越えているから、その要求を断わることは会社に出来ない。奴の名目は、うちの会社が奴の買い占めに対抗するために自分の社の株を買っている疑いがある……つまり、商法二百十条に言う自己株式取得の禁止に違反している、というわけだ。商法では、会社が自分の社の株を持つことは投機に利用される恐れがあるからというので、特例をのぞいて自社株を持ってはならないとしている」  小泉が説明した。 「しかし、こっちはそんなことは心配ない。うちの会社で買い取った株は、親会社の新東洋工業の名義にしてあるからな。それに、経理帳簿のほうは、誰から見られても|慌《あわ》てないで済むように細工してある。だから、鈴本の要求は大して怖いもんじゃない」  小佐井が言った。 「…………」  朝倉は黙って聞いていた。 「鈴本は帳簿の閲覧要求の理由として、そのほかに、役員の特別背任や横領の疑いがあるとしている。これも、帳簿を|覗《のぞ》いたぐらいでは分かりはしない」 「じゃあ、何も心配することはないわけですね」