ルイヴィトン草間彌生財布値段
null
null「戦果なんていうのは、戦争が終ってから言うことだ。いまは、戦争の最中なんだ」  マーベルの腕を振り払って通路に飛び出したジョクは、革鎧にぶつかって足をとめた。Tシャツ姿のジョクは、その革鎧にこすられるような恰好になった。 「聖戦士殿……」  怒鳴ろうとしたジョクの目の前に、ソトロウ・レストラーマの、齢《よわい》を重ねた騎士の厳しい眼光があった。 「放せっ」  ジョクは、自分の両腕を抱くようにしているソトロウの手を跳ね上げようとした。 「聖戦士殿が、そのような狭い料簡《りょうけん》の男であるなら、うしろから刺し殺しますぞ?」 「なんだぁ!?」  すり抜けようとしたジョクは、意識して足をとめ、振り向いた。 「…………!?」  ソトロウの右手には、言葉通りに、硬質で冷たい光を放つ短剣があった。  その光は、オーラの閃光を見つづけたジョクには、ひどく内向的で生理を吸収するような光に見えた。  額《ひたい》全体の皮膚が、ナイフの刃の面に向って飛び出すような感じがするのだ。ジョクは、右手で自分の額をスルッと撫《な》でてから、両手を脇におろした。 「よろしいですか? 自分は、フアンドウの艦長のキゼサとも、作戦司令のエゼラーとも旧知の仲なのであります。その自分が、死に損なったという悔しさを耐えているのであります」  ソトロウが呻いた。  気持ちは理解できるが、ジョクはその言葉でたじろぐつもりはなかった。 「俺は聖戦士として奉《たてまつ》られているのだ。貴公よりはやるべきことは多い」 「ならばこそ、いまは我慢して、我等が奉る心に応《こた》えていただきたいのです。ドレイク艦隊は後退して、順次戦線を再構築しているのです。朝のような驚異的な戦果をあげられるわけはありません」